オンラインフリースクールとは?メリット・デメリット、出席扱いなのか徹底解説

子どもの不登校について相談したところ、無理に登校させず見守るように言われたけど・・・。

「生活リズムが乱れている」
「毎日ダラダラ、ゲームばかり」
「このまま何もせず見守り続けるのも辛い・・・」

このようにお悩みの保護者の方は、オンラインのフリースクールを検討してみてはいかがでしょうか。

この記事ではオンラインフリースクールの特徴やメリットデメリット、在籍校での出欠の扱いについて解説します。

この記事を書いた人
元不登校ハレママ
  • 小1~不登校。中学はほぼ行けず成績オール1
  • 全日制高校→公立大学→就職→転職で公務員→現在は2児の母
  • 不登校受験成功の経験から不登校向けの勉強法や受験対策を発信
目次

オンラインフリースクールとは?

オンラインフリースクールとは、インターネットを通じて参加できる新しい学びの場です。

不登校の子どもたちが居場所を得たり、勉強や興味のある活動に取り組むことを目的としています。

単に教科の学習をするだけでなく、オンライン上で子ども同士で遊んだり、コミュニケーションを取れるのが特徴です。

スクールによっては、放課後の部活動や心理カウンセリング、保護者同士の交流なども提供され、生徒それぞれの目標や状況に応じた総合的なサポートを受けることができます。

オンラインフリースクールの特徴

オンラインフリースクールの特徴は次のとおりです。

  • 一般的な学校とは異なるカリキュラム(自由度が高い
  • 活動やコミュニケーションはオンライン(ビデオ電話やチャットなど)
  • 施設に通う必要がなく、自宅などから参加できる
  • 一人ひとりに合わせた対応が可能
  • スクールによって目標や参加スタイルがさまざま

一般的なフリースクールとの違いは?

オンラインフリースクールも、一般的なフリースクールも、スクールによって理念や内容は様々ですが、次のような違いがあります。

オンラインフリースクール従来型フリースクール
コミュニケーション手段オンライン対面
通学スタイル通学しない施設に通う
学習スタイル個別学習集団or個別
(施設による)
その他・オンラインの集団活動もある
・興味があることを専門的に学ぶ機会がある
・遠方であることも
・給食や共同生活などの体験がある

オンラインフリースクールのメリット

オンラインで参加できる安心感

学校を休みがちなお子さんにとっては、朝決まった時間に起きることが難しい場合もあります。

また、クラスメイトや知り合いに会うかもしれない地域に出て行くのは本当に辛いことです。

オンラインフリースクールは通学する必要がないため、インターネット環境があれば全国(全世界)どこにいても参加できます。

ハレママ

私も家の外に出ようとすると緊張してお腹が痛くなりました・・・

オンラインならそうしたストレスがないため、参加のハードルがずいぶん下がり、心理的にも続けやすいです。

外出不要なので参加しやすく、続けるうちに生活リズムが整うことも期待できる
・決まった時間に活動してくれれば、親御さんは安心して仕事に行ける

お子さまに合うスクールが選べる

オンラインフリースクールは国のカリキュラムにとらわれないため、さまざまな規模やスタイルがあり、サポート内容にも独自性があります。

そのため、住んでいる地域に縛られず、お子さまやご家庭の価値観・状況に合ったスクールを自分で選べます。

ハレママ

地域のフリースクールが合えば良いのですが、なかなか難しい

今や全国に50~100以上あるとされるオンラインフリースクール。

一般的なフリースクールは全国で500~600校ありますが、自宅から通うとなると選べるほどの数はありません。

オンラインスクールならたくさんある中から選べるので、お子さまに合うスクールが見つかるはずです。

個別でしっかり勉強したい子向け、コミュニケーションが苦手な子向けなど、オンラインフリースクールは特色がさまざま

一人ひとりに合わせたサポート

一般的なフリースクールや別室登校では行き届かない、一人ひとりに合わせたサポートができるのもオンラインフリースクールのメリットです。

学習サポートだけではなく、お子さまの得意を見つけて伸ばしていったり、学習面以外の相談もできます。

また、保護者の方へのサポートが手厚いスクールも多く、スクールによっては保護者同士の交流の場が提供されるところもあります。

「見守りましょう」で終わらせない
孤独になりがちな不登校の親をサポートしてくれる心強い存在になる

経済的なメリット

スクールや受講コースにもよりますが、私立の小中学や一般的なフリースクールに比べるとオンラインスクールは経済的負担が少ない傾向にあります。

オンラインフリースクール運営元や内容により幅がある
・無料~5,000円
(支援団体等が運営)
・5,000円~30,000円
(一般的なコース)
・30,000円~50,000円
(高額コースなど)
一般的なフリースクール全国平均※133,000円
私立小学校の学習費※2約96,000円
私立中学校の学習費※2約78,000円
費用は月額 ※文部科学省データより ※2厚生労働省「子どもの全国学習費調査」2022年度データより

また、オンラインフリースクールは通学不要であるため、交通費がかからないのも大きなメリットと言えるでしょう。

一般コース(25,000円程度)で5教科学習に加えプログラミングやデザイン制作なども学べるスクールもある

オンラインフリースクールのデメリット

対面コミュニケーションが少ない

オンラインですべてのやり取りができるのは便利ですが、直接会ってコミュニケーションする機会が少なくなるというデメリットがあります。

最近のオンラインでのビデオ通話はまるで会って話しているような感覚になりますが、やはり対面のコミュニケーションには代えがたいものがあります。

オンラインフリースクールに参加する場合は、できるだけ実生活において対面コミュニケーションの場を作ってあげると良いです。

オンラインフリースクールで見つけた得意なことを、オフライン(実生活)の習い事に関連させるのも良いと思います。

オンラインなら、コミュニケーションが苦手でも「文字だけ」「声だけ」から始めることもできる

環境を整える必要がある

インターネットが使える環境が必須なので、パソコンを準備したり(タブレットOKのスクールもあります)、家庭内に安定したネット環境を作る必要があります。

パソコンに向かう時間が増えるため、目や身体の負担を軽減する環境作りにも配慮した方が良いでしょう。

また、お子さま自身が端末操作できる必要があるため、始めは操作方法を覚えなければいけません。

ハレママ

今の時代、インターネットを使ったやりとりに慣れることはあらゆる場面で役立ちますよ。

健康面での考慮が必要

日々の活動がオンラインフリースクールだけになってしまうと、スクリーンタイム(画面を見ている時間)の増加や運動不足の問題が出てきます。

ご家庭でスクリーンタイムのルールを決めたり、家の中でストレッチをする時間を確保したりなど、健康面への配慮が必要です。

出席扱いになる?

オンラインフリースクールが在籍する学校で出席扱いになるかは、学校や自治体によって異なります。

自治体が掲げる要件や校内の前例を踏まえ、最終的に学校長が判断します。

学校によっては、フリースクールでの学習を「出席扱い」として認めるケースがありますが、受験に向けて出席数を確保したい場合は事前に確認が必要です。

認められる場合、オンラインでの学習内容や出席状況を学校に報告する必要があります。

学校とのやり取りは、フリースクールが間に入る場合もあれば、書類作成のサポートのみ対応しているスクールもあります。

出欠の取扱いはケースバイケースであるため、事前に学校としっかり話し合い、個別に相談することが大切です。

出欠の扱いや出席認定率(実績)は、オンラインフリースクールの説明会で確認しましょう

まとめ

オンラインフリースクールは、自宅からインターネットを通じて参加できる新しい学びの場です。

不登校のお子さまが安心して学べる環境を提供し、勉強だけでなく友達との交流や活動の場もあります。

家にいながら学べて仲間作りができる、生活リズムが整う、個別でサポートが受けられるなどのメリットがあります。

一方で、対面でのコミュニケーションが少ないことや、運動不足による健康面への配慮が必要です。

学校での出席扱いになるかは学校や自治体により異なるため、事前に確認するようにしましょう。

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