「やってよかった」公務員になった私が不登校時代にやったこと②受験とその後編

この記事は、管理人のハレママの高校受験(とその後)の体験談です。

  • 受験を決めたきっかけ
  • どのように志望校を選んだか
  • 高校では勉強についていけたのか

…などについて振り返り、「これをやっててよかった」と思うポイントをお伝えします。

今お子さまが不登校で、高校受験に不安を抱えている保護者の方の参考になれば幸いです。

生活面での過ごし方や日頃の勉強方法については、①生活編↓の記事に書いていますので、合わせて見てみてくださいね。

この記事を書いた人
元不登校ハレママ
  • 小1~不登校。中学はほぼ行けず成績オール1
  • 全日制高校→公立大学→就職→転職で公務員→現在は2児の母
  • 不登校受験成功の経験から不登校向けの勉強法や受験対策を発信
目次

【体験談】不登校からの高校受験

母のしつこい説得の末、受験を決めた

中学生になるころには、もはや学校に行かない日々に慣れ過ぎて、学校や将来のことを考えるのがめんどくさくなっていました。

そのまま母に何も言われず、自分の将来を諦めていたら、ただただ人生を無為に過ごしてしまっていたと思います。

こちらの記事↓の後半(【体験談】私がフリースクールを選ばなかった理由)でも書いたとおり、母とは高校受験のことで何度も言い合いになりました。

いつも母は、

「高校だけは出といた方がいい!!」
「ハレママちゃんは勉強できるんやから!!」
「今からなら将来なんにでもなれる!!」

と言ってくれていました。

母がしつこくそういうので、

ハレママ

いっちょ、頑張ってみるか…。
できるなら制服も着たいし、バドミントンしたいし、青春したい。

と思うようになり、受験を決めました。

ここがよかった!!

・母が私の可能性を信じて、何度も説得してくれた
・本音では少女漫画のような高校生活に憧れていた

内申点ゼロでも3教科で戦える高校を探した

私の武器は数学と英語と国語(漢字力とフィーリングで勝負)だけ。

社会と理科は、小学生から一切やっていないので、全くできないし、内申点もゼロに近かったはず。

なので、志望校探しのときは、

  • 2~3教科(国・数・英)で受験できる
  • 不登校の事情に理解がある
    (高校に行けなくなってもなんらか救済してくれる)
  • 英語コースでバドミントン部がある

この条件に合う高校を探し、本命の公立高校と滑り止めの私学2校を受験しました。

ハレママ

自分の中では「制服がかわいい」という追加条件もありました♪

やってよかった!!

受験制度を調べ、公立も私学も2~3教科の受験方式を狙った

高校見学のときに確認していたこと

高校のオープンキャンパスでは必ず個別面談で事情を説明し、次の2点を確認していました。

  • 高校に通えなくなったときの救済措置
  • 内申点がゼロでも合格できる可能性があるか?

いくつか高校見学に行って相談したときに、「その状況では正直合格は厳しいです…」と言われた高校もありました。

公立高校は1校しか選べなかったので、事前にハッキリ言ってもらえるのはありがたかったです。

また、高校によっては、個別に事情を考慮してくれるところもありました。(公立では難しいと思いますが)

やってよかった!!

高校の個別面談で具体的に事情を説明し相談した

受験勉強の方法

不登校向けの高校受験の勉強方法やおすすめ学習サービスについては、こちらの記事をご覧ください。

受験結果と進学先

①生活編でもお伝えしたとおり、とにかく数学と英語だけに集中してきっちり勉強していたので、試験は難しくありませんでした。

中でも第一志望の公立高校は「満点かも」と思ったくらい、簡単でした。ほんとに。

ハレママ

国語は漢字力とフィーリングで乗り切りましたw

やってよかった!!

好きな英語をたくさん勉強したのが活きた

第一志望の公立高校は不合格

しかし、その公立高校は不合格でした…。

詳細は開示されませんが、どう考えても内申点が響いた結果です。

試験で100点だったとしても、内申点が0点で、割合が50%だとしたら、総合点としては50点になるからです。

ハレママ

学費も安いし、制服もかわいかったし、すごく行きたかったので非常にショックでした。

やっときゃよかった…

公立高校を狙うなら内申点対策をやっておけばよかった…

けれど挑戦したことに悔いはありません。

学校の先生の「全日制高校は無理だ」という言葉を信じて、はなから諦めて受験すらしていなかったら、いつまでも

「あのとき受験していれば…。」

と、後悔したり、問題の原因を過去に結び付けて目の前のことから逃げ続けていたかもしれません。

やってよかった!!

周りに反対されても、合格できる可能性があるなら迷わず挑戦!

滑り止めの私学2校は合格

無事に私学2校に合格し、内部進学で大学に行ける可能性がある高校に入学しました。

ハレママ

いつ高校に通えなくなるかもしれない私を受け入れてくれた母校には本当に感謝しています。

不登校で溜め続けたエネルギーを爆発させた高校生活

不登校になった子には、心のエネルギーを回復させる時間が必要…、とよく言いますが、それは確かにそうだと思います。

私の場合、たまに学校に行っていたとはいえ、小学1年生から中学3年生まで、心のエネルギーを溜めに溜めていたといえるでしょう。

そのエネルギーが、高校生活で爆発し、勉強はもちろん、部活や友達との遊び、青春を思いっきり楽しみました。

9年間の不登校人生を取り戻す勢いで活発にいろんなことにチャレンジしました。

授業のレベルが低かったのがちょうどよかった

当初は、私も親も、高校の授業に付いていけるか心配していました。

でも、ふたを開けてみると、不登校だった自分がクラスで一番になれるレベルの高校だったのです。

「不登校で悪い子」だった私がクラスで一番になれるのだから、自己肯定感が爆上がり

勉強で劣等感を抱くことも、付いていけずに必死で勉強することもなく、気楽に過ごしました。

頑張らなければ付いていけないレベルだったら、もしかしたらまた不登校になっていたかもしれません。

ハレママ

ギャルも多かったし、結構荒れていたクラスでしたが、それなりに勉強をする子もいるし、気の合う友達もできました♪

ここがよかった!!

自分に合うレベルの高校でのびのび過ごせた

大学受験とその後

英語で乗り切った大学受験

あまり勉強熱心な高校ではなかったので、全国共通試験(センター)を受けるのは私一人でした。

公立の進学高校にいた姉は、受験のときは生徒も先生もピリピリしていて大変そうでしたが…。

私はというと、学校にライバルもおらず、のほほんと、英語を武器に受験を乗り切りました。

結果的に、姉と同じ公立大学に合格したときは嬉しかったです。

ハレママ

不登校で親にたくさん迷惑を掛けて、お金も使わせたという思いがあったので、優秀な姉と同じ土俵に立てたことが私の心を軽くしました。

やっててよかった!!

高校でも英語を積極的に学び続け、大学受験でも有利だった

大手企業に就職後、姉と同じ公務員に

大学では、自分でも不登校だったことを忘れるくらい普通に過ごしていました。

「えっこれ知らないの!?(中学で習うような基礎知識)」

と言われる場面もたまにありましたが、全く問題はありませんでした

小中学の勉強は大切ですが、必要があればいつからでも学べるし、意外となんとかなるものです。

大学ではやはり英語を専門的に学び、就職試験でも英語を武器に戦い、第一志望の企業に就職しました。

その後、「大好きな地元を盛り上げたい!!」という気持ちが強くなり地元の公務員に転職

たまたま同時に姉も同じ自治体に転職したため、まさかの姉妹で同期となったのはいい思い出です。

ハレママ

結婚で退職し、今は子育てしながら夫と家業を営んでいます

まとめ:成功の秘訣は「やりたいことを実現する力」

姉の話がチラホラ出ていますが、私たち姉妹が対比的に見えて実は根本では似ていることにお気づきでしょうか。

ほとんど学校に行かず、いわゆる「おバカ女子高」的な高校を出てのほほんと生きてきた私と、

小さいころから根性で頑張り続けて、小中学校はほぼ皆勤、生徒会長や部長までこなして、公立の進学校を出た姉。

性格も生き方も正反対のような私たちですが、自分のやりたいことを実現するエネルギーと行動力があるという部分では共通しています。

ハレママ

それぞれやりたいことがあって、それを実現する手段として、結果的に同じ大学・同じ自治体で働くことになりました。(姉は福祉・私は観光業)

その力の源は、個人の性格もありますが、親の育て方が少なからず影響しているはずです。

私は自分の経験から、大切なのは「やりたいことを実現する力」を伸ばすことだと考えています。

    両親がそんなことを考えていたかはわかりませんが、学校に行かなくてもその力を育めることは私が証明しています。

    それは、次のような経験によって養われていったのだと思います。

    • 好きをとことん伸ばす、熱中する
    • 小さな成功体験
    • 親が自分の可能性を信じてくれていること
    • 家族との楽しい時間

    子育てを語るには私はまだまだ経験不足で、「こうすればいいんだよ」という明確な答えは持ち合わせていません。

    ですが、不登校の経験からお伝えしたいのは、不登校であること自体を問題視する必要はないということです。

    きょうだいで同じように育てていても、不登校になる子はなるし、ならない子はなりません。

    つまり、不登校は育ち方のひとつなので、それが原因で将来がダメになることは絶対にありません。

    どうか、目の前の「不登校」を解決することに囚われず、お子さまの「やりたいことを実現する力」を伸ばすことに目を向けてみてください。

    この先どんな道を選ぼうと、それこそが、幸せに生きていくために必要な力なのです。

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