フリースクールを選ぶときのポイントってある?
あります!フリースクールを選ぶポイントをまとめました。
高校受験を考えいてた私がフリースクールに行かなかったワケもお伝えします。
- 小1~不登校。中学はほぼ行けず成績オール1
- 全日制高校→公立大学→就職→転職で公務員→現在は2児の母
- 不登校受験成功の経験から不登校向けの勉強法や受験対策を発信
フリースクールを選ぶ前に知っておきたいこと
フリースクールを選ぶ前に、以下のような準備をすることをおすすめします。
- 地域のフリースクールを調べる
ネット、学校に聞く、自治体ウェブサイト - 具体的に予算を決める
通い続ける場合の交通費・会費 - 進路について家族で話し合う
学校にも行きつつフリースクールに行く?受験はどうする? - 良いスクールがなければ無理に行かない
フリースクール以外の選択肢も考える。 - 地域の教育支援制度を確認する
補助金制度や支援センターの活用・情報収集
こちらの記事の繰り返しになりますが、大切なのは、焦らず、お子さまと一緒に「自分たちに合った場所」を探していくことです。
私が母になった今わかるのは、中学生の私は自分の未来の価値や可能性を全く理解していなかったということ。
そして、そんな私の可能性を信じて、未来の幸せを願って、ケンカしながらも粘り強く向き合って導いてくれた母のお陰で、今は幸せを感じて生きています。
そんな元当事者である私の気持ちを頭の片隅において、お子さまと一緒にフリースクール選びを始めていただければ幸いです。
フリースクールを選ぶポイント
1.フリースクールの目的やタイプ
フリースクールは国が決めた教育指針や教科書がないため、スクールによって活動内容がさまざまです。
目的、教育方針、カリキュラムなどが多種多様なので、お子さまやご家庭に合ったフリースクールを選ぶことが大切です。
- 学校に行く気になったときのために学習面もサポートしてほしい
- 興味関心を見つけて将来に繋げたい
- 今は心のエネルギーを回復させたい
など、自分たちの目的に合ったフリースクールを選びましょう。
フリースクールの6タイプについてはこちらの記事で解説しています。
2.入会前に相談や体験ができるか
良いフリースクールでは入会前からスタッフが親身に寄り添って相談に乗ってくれて、前向きな対応をしてくれます。
また、スクールを選ぶにあたっては、お子さまが実際に見学や体験ができる施設を選びましょう。
その際、お子さまが安心して通えそうな環境かどうか、お子さまの様子や活動への興味関心はどうか、などを確認しましょう。
3.スタッフのサポート体制
子どもたちの心の支えとなるスタッフの質は、とても重要です。
以下のような点に注目して確認することをおすすめします。
- お子さまや保護者との相性
- 経験や資格
- 教員免許保持者の有無
- カウンセラーの常駐状況
- スタッフの年齢層や男女比
なお、フリースクールでは、教員免許を持たない経験豊富な教育者も多く活躍しています。
お子さまや保護者の方との相性も重要なので、可能な範囲で事前にスタッフとの接点を作り、雰囲気を知っておきましょう。
4.出席扱い制度が利用できるか
特に高校受験を考える場合、フリースクールでの活動が在籍する中学校で出席扱いになるかが重要です。
出席扱い制度が利用できるかは、自治体や学校により異なるため、事前に確認するようにしましょう。
なお、制度の要件をクリアしていても最終的には学校長が判断するため、100%出席になるわけではありません。
目安として、フリースクールに通っている子どもの半数程度が出席認定されているスクールを選ぶと良いとされています。1
5.継続できる通学距離か
現実的な通学のしやすさも考える必要があります。
いくら良いスクールでも、通学が大変だと続けることが難しくなってしまいます。
- 自宅からの所要時間(目安は片道1時間以内)
- 最寄り駅からの距離
- 送迎サービスの有無
- 交通費を含めた総費用
これらを総合的に検討することが大切です。
出席扱いになれば通学定期が適用される場合もあります
6.参加者の口コミや体験談の活用
実際に通っている方々の声は、スクール選びの貴重な参考情報となります。
- 保護者会での情報交換
- 卒業生の体験談
- オンライン上の口コミ(ネット検索やGoogleマップの口コミ)
- 見学会での質問機会
- 在籍者家族との交流
これらの情報から、実際の様子や利用者の満足度を知ることができます。
【体験談】私がフリースクールを選ばなかった理由
筆者は小学1年から不登校になり、中学入学後もやはり通えなくなったためフリースクールを検討しました。
結論からいうと、合うところがなかったので行きませんでした。
学校レベルの勉強と運動ができるところを探していたのですが、フリースクール自体が珍しかったこともあり、希望に合うところがありませんでした。
当時は「不登校では全日制高校は無理」という風潮で、学校以外には日中に勉強させてくれる場所がありませんでした。
もう少し詳しい私の体験談はこちらの記事に書いていますのでよかったら覗いてみてください。
最近ではフリースクールも数を増やしていて、活動内容も多種多様なので、いろんな活用方法があるなと感じます。
例えば高校受験を考えている場合も、フリースクールでは心のケアと体験学習(自然体験や音楽や美術など)だけを目的にして自宅学習を続けるとか・・・、今考えるとそんな選択肢もあったと思います。
なによりも大切にしてほしいのはお子さまの気持ちと保護者の方の導きです。
学校に戻りたくないのに学校復帰を目的にしているフリースクールの体験には行きたくないですし、
「中学は今さら行きづらいけど、高校は行きたい!」と思っているのに、行って遊ぶだけのフリースクールだったら「頑張る必要ないんだ・・・」とやる気がなくなってしまいます。
一方で、不登校の中学生は自分の未来に否定的になりすぎている場合もあります。(私がまさにそうでした)
ですので、お子さまとよく話し合い、本人が目指したい未来のために一歩を踏み出せるよう導いてあげてほしいと思います。
まとめ
フリースクールを選ぶ際は、目的に合ったスクールかどうかを見極めることが重要です。
そのために、教育方針や活動内容を確認し、お子さまが安心して通える環境かどうかを見学や体験でチェックしましょう。
また、スタッフのサポート体制や出席扱い制度の有無、通学のしやすさも現実的なポイントです。
さらに、口コミや体験談を参考にすることで、より具体的な情報を得られます。
一方で、無理に選ぶ必要はありません。
家庭や地域のサポートも活用しながら、お子さまにとって最適な選択肢を見つけましょう。
- 石井志昂『フリースクールを考えたら最初に読む本』,2022 ↩︎